映画
ひとまずすすめ
応援コメント
山 田 洋 次 (映 画 監 督)
「ひとまずすすめ」は人間の描き方が正確でしかも愛情に溢れている。
この若い監督の将来に期待したい。
斎 藤 工 (俳 優)
何たる爽快な後味。物語や尺度や演者方がとても瑞々しく、まさにこじらせている私にはグサグサと刺さる作品でした。
うん、ひとまずすすもう と思った。
(オフィシャルブログ「斎藤工務店」より)
佐 藤 忠 男 (映 画 評 論 家)
「ひとまずすすめ」は、日本の女性の多くが心に抱いている悩みに、正面から向き合って、一緒に考えようとつとめた作品です。しっかりとして、しかもぬくもりのある、良い映画です。
橋 本 マ ナ ミ (タ レ ン ト)
アラサー女子のありのままの日常や感情がリアルに描かれていてすごく共感できました!
大 谷 ノ ブ 彦 (ダ イ ノ ジ / タ レ ン ト)
僕の尊敬する恩師が
映画を観ろ、映画には人の人生、他人の人生が詰まってる。それを覗けるなんてとても贅沢なことなんだぞ!
といつも言ってた。
この映画こそ、それなんだなと思った。
また、映画に出会えた。嬉しい。
江 上 敬 子 (ニ ッ チ ェ / タ レ ン ト)
なかなか煮え切らない美幸にイライラしながら、ずっと応援している自分がいました。高校を卒業して、ド田舎の島根県津和野町というところから、東京へ状況してきて13年近くたちました。毎日色々な出会いがあり、新しいことを覚え、自分の夢を叶えるため、ガムシャラに13年やってきました。
ちょっと落ち着いてきた今日この頃。あれ?これから私はどうしたいんだっけ?漠然とした不安に困惑していた矢先、この『ひとまずすすめ』を拝見する機会をいただきました。1人酒を飲みながら、仕事も環境も違う美幸に、自分を重ねて観てしまいました。アラサーなんて言葉はあまり好きではないけれど、やっぱり女性にとっての30歳って、ターニングポイントなのかなと。美幸は、自分で答えを出して、小さいけれど一歩を踏み出しました。
私も、今の自分を認めてあげることから始めようかな!この映画を見終わった深夜3時、『よしっ!』と、近所迷惑を考慮した、小さめの声を出してみました。
ひとまずすすめ。まず、深夜のひとり酒を少し控えてみようかな。。
シ モ ダ ア サ ミ (「6 年 半 ぶ り に 彼 氏 が で き ま し た」/ 漫 画 家 )
美幸を見ているとなぜかイライラ。
なぜだろうと考え、二度三度みていくうちに、ああこれは自分だ。そう画面の中の美幸はまぎれもなく自分だと。素直になれない自分、なんでもかんでも人のせいにする自分、自分の弱さを認められない自分。
ほんの小さな一歩、美幸が意を決して街コンであった人に連絡をしようとした時は自分もなんだか嬉しかった。美幸の成長を見て自分ももしかした変われるのかもという小さな希望が見えたから。
だからなのか、余計にラスト、風で飛ばされた名刺を美幸にはがむしゃらに追いかけてほしかったなと思ってしまったのは。同世代の女性が見たら何かしら心に響いてくるものを感じました。
渋 谷 直 角 (ラ イ タ ー 、漫 画 家)
好きなタイプの映画です。みんなが声を揃える「前向きさ」とか「正しさ」に、ちょっと息苦しさを感じるような。SNSに疲れちゃうような。それで「う〜ん、自分が悪いのかなあ?」なんて思っちゃうようなアナタに、何かを感じていただきたい作品。
あと柴田監督は女性を撮るのがすごい上手い人かも。30分の中でこんなに主人公の女性の印象が変化していくのにビックリしました!
東 紗 友 美 (映 画 ソ ム リ エ)
「何、このリアル感!!映画と言うか、これって、私の友達に起きた話??」
『ひとまずすすめ』は、とにかくリアルで悩める女性の共感値が高い!友達と30分の長電話してる時のような感覚になるんです。
「このままの私で良いのかな」これってみんなが時々考えること。でもこの無限ループな疑問に無駄に悩むより、『ひとまずすすめ』で、主人公の気持ちを覗いてみて?おんなじ不安を抱えた人がいるだけでなんとなく救われるし、ちょっとだけ前を見つめた主人公に勇気をもらえるだけじゃなく、フッと気持ちが楽になる。
もちろん、「わかるわかる!」と相槌打ちたくなっちゃうようなシーンもたくさんありますよ。近しい人の結婚宣言を受けた時のあの口に出せないけど、おめでとうと同時に、なんとなく感じる原因不明のモヤモヤした気持ち。(笑)結婚報告を受けた側の、ナイーブな感情を理解してくれる映画って、あんまりない!わかってくれて、ありがとうって感じです(笑)
たった30分で、前向きモードに頭をシフトしてくれますよ。
悩めるあなた、映画館に『ひとまずすすめ』!
寺 脇 研 (映 画 評 論 家)
群馬県藤岡市。
なんてことない、ごくありふれた地方都市のようだ。
だから訪れたこともない。
でも、この映画を観て無性に行ってみたくなった。
藤岡ボウルで、ボウリングは苦手だから人がやるのを眺めながら焼きまんじゅうでも食べるか…
だって、市役所の職員をはじめ、この町に住むごく普通の人たちがとても愛おしく感じられるのだもの。
町の暮らしを30分の話にまとめた脚本の力。
その話を過不足なく映像化し余韻を残す演出の力。
超低予算とおぼしい作りだが、構えは十分「劇場用映画」だ。
予算さえ潤沢ならいいってもんじゃない。
森 も り 子 (「返 事 を く れ な い 彼 氏 を 追 い 込 む ス タ ン プ」作者、漫 画 家、
イ ラ ス ト レ ー タ ー)
「幸せになりたい」と望むことを、私はもう何年も続けてきたけれど、
どうしたら幸せになれるのか、一体何が幸せなのか、
そもそも自分が今幸せなのか不幸なのか、未だによく分かりません。
そんな幸せにまつわる葛藤や逡巡をまざまざと見せつけられ、
心がヒリヒリとしました。でも、最後には顔がニヤニヤしました。
この映画を観終わって席を立つときも、幸せが何なのか私にはよく分からないままなのだけど、
それでも、まあ、幸せになるために、ちょっと進んでみよう。
ヒリヒリしながらニヤニヤしながら幸せになろう。
そう思える温かい映画でした。
松 崎 ま こ と (放 送 作 家 、映 画 活 動 家)
地方都市に住むアラサー未婚女子の生態など、50のオッサンのコチラには知る術もないけれど、それをわかった気にさせてくれるのは、柴田監督の力量だね!
主演の斉藤夏美ちゃんのリアルな佇まいには、思わず「ガンバレ!」とエールを贈りたくなりました。
万 田 邦 敏 (映 画 監 督)
ちょっと寂しくて、ちょっと悲しくて、ちょっと苛立って、ちょっと嬉しくて、そんな毎日を過ごす未婚のアラサー女子の、平凡と言えば平凡すぎる日常なら、誰が演じてもどうせ似たり寄ったりと思うのは間違いだったということを、主演女優・斉藤夏美が教えてくれる。美幸というどこにでもいそうな女性の輪郭をクリアに浮かび上がらせているのは、まったく彼女の力なのだと思う。